行雲流水~もっと高く、もっと遠くへ~

低山登山やサイクリング、神社仏閣めぐりなどもしてみたい。趣味の経験と日常生活で感じた思いをつづってきたいと思います。

お料理できないあなたへ

私はものごごろついた時から、掃除、洗濯、整理整頓、炊事など家事に関することは、ぜんぜんしたことがありませんでした。すべて母と祖母にまかせきりでした。

一人暮らしも経験がまったくなく、ぜんぜん家事にタッチすることなく結婚し暮らしてきました。

そんな私がなぜ料理ができるようになったかを、(しかも楽しんで)聞いて頂ければ嬉しく思います。

 

話は今から7~8年前にさかのぼります。結構長期にわたって、高齢者施設に入居中の利用者数人の朝御飯と晩御飯を一人で準備して、身の回りの世話もするという仕事に着任しました。しかも御飯の献立を自分一人で考えるというものでした。上司に料理がまったくできない旨を告げると、「大丈夫、できなくても慣れていけば、できるようになるから」と諭されました。(とってもお気楽な方でした)

それから自分が担当じゃない日に作り方を教わったり、他のおかずの用意について情報とアドバイスを聞きました。

先輩方にいろいろ助けてもらったり、冷凍食品を多用したりして(一部料理と言えないような創作料理を作ったりして)なんとか料理担当の仕事を終えることができました。

 

それから数年、仕事で経験した料理についてはまったくすることなく、過ぎていきました。そんなある日のこと、妻が晩御飯の準備をする時間がないという状況になりました。僕はフリ-でしたので、「みそ汁を作って、お総菜でも買って晩御飯用意しておこうか」と提案しました。その日は僕が晩御飯を準備し、妻も喜んでくれました。

 

ところでお料理のできないあなたへ提案です。どうです、自分で作ってみませんか?

みそ汁は簡単に作れます。本格的なのはお出汁からとって作るんでしょうけど、そんなことは今回はしません。いかがですか?

それでは説明します。

 

①水を鍋に入れます。一人分200ccくらいが適量と思います。

ほんだしを入れます。(箱か袋に入れる目安が書いてます。)中途半端な量が残る場合はちょっと多めに入れてもいいと思います。

③具を用意して投入します。

(例)

・わかめ ・とうふ ・あげ・ えのき などなど

上の具材はいずれも火の通りやすいものばかりです。上記のような具材を食べやすい大きさに包丁で切って投入です。包丁はゆっくり切ってぜんぜん大丈夫。

④沸騰したら火を止め、あみのみそこしを使ってみそをとかしていきます。そのときちょっと少なめかなというくらいをとかしては味見をします。もし濃くなりすぎたら、あとで水を足せばOKです。

⑤これでみそ汁は完成です。

 

奥さんがみそ汁の味にうるさい人でなければ、きっと作ってあげると喜ぶと思います。

奥さんが晩御飯の準備ができないときは、みそ汁にスーパ-で購入してきたお総菜を並べるだけでもりっぱな晩御飯です。

 

僕の場合、みそ汁ができる様になって、妻に褒められるようになり、うれしくなってしまって、いろんな料理にチャレンジするようになりました。

 

僕の三大お気に入り料理は

①カレ-ライス

②チキンのトマトチーズ煮込み

③マグロのユッケ

です。レパ-トリ-も少なくとも30種類くらいは作れるようになりました。

それもこれもすべては一杯のみそ汁からです。

 

「工夫」とは禅語から来た日常語です。一心に一つのことに励むという意味です。僕は料理の時は、一心に一つのことに励んでいます。一心に無心になって努力すれば、新たな「工夫」が生まれ、経験を重ねていけると信じています。

それになにより作れるレパ-トリ-が増えて楽しい。作った料理を家族が食べておいしいと言ってくれてうれしい。皿がからっぽになってかえってきてうれしいです。

 

いつも僕を支えてくれる家族に感謝しつつ、筆を置きたいと思います。本文を読んでいただい方、本当にありがとうございます。それではまた・・・